ShanShanの備忘録

中国生活6年目で日々思うこと

外人は外国人

いつの間にか「外人」という言葉は使ってはいけない言葉に降格してしまったらしい。 先回日本に帰国していた時、友だちとその友人何名かとごはんを食べた。自然と中国での生活の話になった時、わたしは「外人」という言葉を口にしてしまったようである。 何…

旧正月2017

さて、今日で正月三が日が終了し、明日からちょっとずつ通常運転になっていくはずである。 今回の旧正月は仕事を少しやりつつ、普段ゆっくり会えない友達とごはんを食べたり遊んだり。あれだけ嫌がっていたパーティーもなんだかんだで楽しんでしまった自分に…

ホームレス

この街は国際都市と巷で謳われているだけあって割と民度が高い。 街並みもキレイだ。最近、「そういえば!」と気が付いたことなのだがこの街ではホームレスを見かけない。 以前住んでいた長沙ではこのホームレスがあふれていた。どこにいてもお金を要求され…

ボンドさんの危機管理

ひさびさ登場の同居人ボンドさん。わたしの前には毎日登場してくれているのですが、あんまり書くのも悪いかなぁと思い書いていませんでした。久々に登場させてみようかと思います。お題は上記のとおりです。特におもしろい話ではないのであしからず。 中国人…

野良犬

ここら辺だけなのかもしれないのだが野良犬のシルエットがおかしい。 そんなに多くないがたまに野良犬がふらふらと道を歩いている。 そのほとんどが胴が長くて足が短い。顔は大きい。でもミニチュアダックスフンドやチワワのような可愛さはない。なんともア…

シャワー

日本に帰ってびっくりすることがある。 シャワーの水圧である。 これは中国あるあるでもあるし、海外あるあるでもあるのかもしれないが、水圧が弱い。日本の家に帰ってシャワーを浴びると「こんなに出てくれるの?」と感動するのである。 今の家は20階だてマ…

うまらない隙間

人がもっているいろんな感情を喜怒哀楽ということばで表現することがある。 わたしの友人Y氏は哀がないのであるが、まあそれはいいとしよう。 先日友人と朝マックしながらどんな人がタイプかという話になった。はげ、ちび、デブの中でどれを我慢できるかとい…

エンターテイナーへの憧れ

まことにめんどくさい時期がやって来てしまった。 中国はまもなく旧正月に突入するので店がそろそろ閉まり始めている。 それに伴いみなさん仕事の休みに入る。 わたしも完全に休みにはならないが仕事は減る。 暇をもてあました友人たちが、主に外国人だがこ…

インナーマッスル

またバスの話。 バスに乗っていて感心することその2。中国人たちのあの微動だにしない車内での姿勢である。運転も荒いし、道もボコボコなので、体が文字通り宙に浮くこともあるくらいなのだが、中国人たちはほとんど動かないのである。道なんてボコボコじゃ…

言語差別

今日も実のないことを書きます。 仕事関係の人とご飯を一緒に食べた。中国人だ。 コミュニケーションは基本は中国語。しかしわたしの中国語はグダグダなので分からない単語もちょくちょく出てくる。その度に彼女は嫌な顔もせず単語の説明をしてくれるのであ…

鳥インフルエンザ

友人がインフルエンザに感染したらしい。 そういえばつい最近、「この街でも鳥インフルエンザが流行しはじめているので注意しておくれ」というメールが政府から携帯に届いていた。となりの区では鳥類販売禁止になったと聞く。 わが区ではまだ販売されてはい…

中国思春期説

昨日いつもの道を歩いて帰っていたら、家の近くに見慣れない大きな建物が建っていた。 ん?こんな建物、前からあったっけ?と目を凝らして見たら自分の家だった。わたしが住んでいるマンションだった。一昨日まではなかった電飾が半日でマンション全体を覆い…

フェアなトイレ

日本のトイレは世界一と言われている。家のトイレももちろんそうだが公共施設のトイレがすばらしい。サービスエリア内のトイレなんか感動ものである。 数年前、刈谷サービスエリアにフラッと立ち寄った。トイレに何気なく入ったのであるが、入るところを間違…

道徳崩壊

中国でバスに乗るといろんな発見がある。 車内でよく見る光景の一つは、若者が進んでお年寄りや妊婦に席をゆずる姿である。ほんとうにすばらしいと思う。お年寄りがバスに乗り込んでくるとすっと立ち上がって「どうぞ座ってください」というのである。こども…

羞恥心

衝撃だった。 今日もバスに乗った。いつもの見慣れた景色。今日も順調に走っていた。ただ、道が工事中のせいでいつもより振動がすさまじく、頭を背もたれに乗せたら“脳みそが揺れる”という表現がたぶん正しいと思う。しかし衝撃だったのはそのことではない。…

白人VS白人

わたしが住んでいるマンションには欧米人と思われるキレイな女性が住んでいる。 脚がまっすぐ長くて髪はブロンド。絵にかいたようなザ・外国人だ。 夏はショートパンツにサングラスでとにかくキレイな人だ。 ところが、とても感じが悪い。たまにエレベーター…

危険予測

ホームシックがまだまだいつでも顔を出しそうな気配。 しかし気合を入れて今日も生き延びた。危険を予測しながら道を歩いて帰ってきた。 危険予測能力。日本人に特に欠如している能力ではないのかなと思う。 日本人と括ってはいけないのかもしれない。 少な…

ホームシック

ホームシックにかかってしまった。 人生三度目のホームシック。 一度目はカナダでだった。学校から帰ってきたらあるはずの玄関のドアが無くなっていて泥棒に入られたことに気づく。枕をかかえ友達の家に転がり込んだ夜だった。 二度目のホームシックは初めて…

幸せな機能

慣れとはこわいものである。 ここ中国でとても気に入っていたミルクティーがある。日本のようにジュースの種類は多くないしおいしくもない。でもそのミルクティーはミルク感が濃くて甘さもちょうどよくて毎日買って飲んでいた。 日本ではいつも紅茶花伝を買…

1月1日とは

嫌な予感がする。 隣の公園の広間に昨日から登場しているステージが見える。 そしてさっきからマイクテストのポポポ、タタタ等の耳障りな音や素人たちの歌声が聞こえる。 これはまさか元旦をカラオケ大会でお祝いする気ではないでしょうね。 吐きそうなくら…

祖母

この街に引っ越してきて一か月も経っていなかったある日、母から連絡が来た。おばあちゃんが亡くなったと。 日本はちょうど年末であわただしい時だった。わたしは中国にいて荷物の片づけとか新しい環境に慣れることなどやらなければいけないことがいっぱいで…

優先順位

先回、台風の爪痕について書いた。 今もいろんなところで台風の事を思い出させてくれる残骸を目にする。 たとえば目の前の道には今でも電線が垂れ下がっている。 上を見上げるとまっすぐ伸びている線から枝分かれして道路に垂れてしまっているのである。これ…

そうだ台風

そうだった。 二、三日前にふと外を見ると向いのマンションの屋根を歩いている人がいて、ついつい双眼鏡を手にしてしまったんだった。 なにやら長いロープを手に16階だてのとんがり屋根を、そこらへんの道を歩くように身ひとつでウロウロしていた。モサだな…

外側重視!

ロシア人の友人がいる。女優さんみたいでとてもかっこいい。彼女の夫が何の仕事をされているのかよく分からないが、彼女は最近仕事を見つけた。英語教師である。 彼女は英語が話せるが、ネイティブではないことは聴いたら分かる。外国人の話す英語だ。それで…

あやしい女

18才でカナダに行った時降り立った空港でいきなり黒人女性に呼び止められた。 初めての海外一人旅だった。 パスポートと申告書を片手に重いスーツケースをゴロゴロ転がしながら流れに沿って歩いていると空港職員に呼び止められ尋問が始まった。 あやしいと思…

断水の思い出

『朝起きてトイレに行き静かにため息をつく。 トイレの水を流そうとボタンを押すとカスっていう虚しい音で今日も断水であることを知る。もうかれこれ一か月半である。 あきらめに近い気持ちで冷静に受け止められるようになった。 一応ため息はついてはみるが…

年越しの準備

ここは日本に比べて暖かいところだけどそれでも朝晩は薄めのコートをひっかけるようになった。 日本から持ってきたモコモコバッグもようやく先々週から登場している。 日本からの荷物はほとんど食料で、荷造りは取捨選択でいつも格闘なのだけど、少しでも気…

代償

何かを得るには何かを犠牲にしなければならない。 物を得るためにお金を払う。お金を得るためには才能や労力、時間を払う。 最近違う種類の犠牲を意識するようになった。 中国人たちに馴染むため、ストレスなく暮らすために犠牲にしているものがある。 親か…

ボンドさんの勘

うちのボンドさん、なかなか面白いキャラである。 頭はいいのであるがEQが低い。しかし自分はできる女だと思っている。 わたしの見積もりでは彼女の8割は勘違いでできている。 しかし奇跡的な勘のよさを発揮することがたまにある。 彼女を見ていて誰かに似て…

距離感

中国人の距離感に戸惑うことがある。 まず道を歩いていると、よくぶつかる。別に狭い道を歩いている訳ではない。十分ゆとりをもって歩いているつもりだ。こちらが危険を感じ立ち止まっても向こうから突進してぶつかってくるのだ。 相手はぶつかって初めて驚…