ShanShanの備忘録

中国生活6年目で日々思うこと

言語差別

 

今日も実のないことを書きます。

 

仕事関係の人とご飯を一緒に食べた。中国人だ。

 

コミュニケーションは基本は中国語。しかしわたしの中国語はグダグダなので分からない単語もちょくちょく出てくる。その度に彼女は嫌な顔もせず単語の説明をしてくれるのでありがたい。しかし何度説明してもわたしが分からないと英語で話してくれるのだが、わたしの脳みそは中国語モードなのに英語でいきなり話されるととってもびっくりするのである。

 

パソコンのカーソルがグルグルするときのようにわたしの脳も英語で情報処理をするのにしばし時間が必要になるのである。

 

なんとか脳を英語モードに切り替え、英語で話し始めた途端、彼女からの英語ダメ出しが始まった。わたしの“address”の発音がどうも気に食わないらしい。『日本人の英語はこれだからダメよ』と何回も注意してきてくれる。中国語を優しく教えてくれていた先ほどまでの彼女はもういない。携帯で英語の辞書を起動させ音声まで出しての指導がはじまった。中国語は完敗だけど英語では負けてないと思うのだが彼女にしばし付き合うのである。

 

“address”は彼女いわく「あじゃーす」らしい。おいしそうな中華料理がどんどん運ばれてくる中、「あじゃーす」と何回か叫んでみたが途中でアホらしくなって付き合うのをやめた。その後もひたすら修正しようと試みてきたがわたしが神妙な面持ちでえび餃子を食べ始めたのであきらめてくれたようだ。

 

中国語に関しては寛容だったのに英語になった途端豹変したのはなぜだろう。

英語にはなにか魔物が住んでいるに違いない。

 

日本でも英語を話せるとなったら「すごーい」となるのに、中国語話せると言っても「え?なんでまた中国語?」と聞かれてしまうのに共通するものがあると思う。

 

英語は世界語。英語はステータス。

 

中国での中国人によるまさかの英語ダメだし。言語で嫌な思いをするのは中国語だけで十分である。