ボンドさんの危機管理
ひさびさ登場の同居人ボンドさん。わたしの前には毎日登場してくれているのですが、あんまり書くのも悪いかなぁと思い書いていませんでした。久々に登場させてみようかと思います。お題は上記のとおりです。特におもしろい話ではないのであしからず。
中国人の友人と一年余り暮らしている。あだ名はボンド。
ボンドさんは怖がりである。だからといって特にこちらに影響はないがひとつだけ困っていることがある。
仕事が忙しい時などは夜ごはんをちょっと多めに作って翌日のお弁当にもできるように冷蔵庫に入れておくことがある。するといつのまにかなくなっているのだ。
あれ?もしかしたら誰か食べたんかな?と思ってふとゴミ箱に目を落とすと、探していたものがそこにあったりする。
す、す、捨てた?
こっそり食べるならまだ百歩譲る。実際に食べられることもしばしば。
けど、捨てるのはアカン!ボンドに問いただすと、「腐ってた」というのである。そんなはずはない。冷ましてからすぐに冷蔵庫に入れたのだ。しかも今は冬。そんなにすぐ腐るはずないのである。
そこで観察していると、腐ることに関して異常な危機感をもっている。あやしそうなものは食べない。腐っていると言って食べないのだ。カレーなんかも一晩置いたほうが断然おいしいのにそのおいしさを知ることなく捨てるのである。
何回か悔しい思いをし、わたしのものはわたしが捨てるから勝手に捨てないでとお願いしているが、なぜか5回に1回は残念な結果になる。
そこで日本の友人K先輩を思い出す。K先輩も異常なほど「食べ物すぐ腐る恐怖症」患者だ。まだまだいけるでていう高級食材なんかもためらわずに捨てておられる。お腹が壊れるのが怖いらしい。
ボンド先生もそうなのかもしれない。しかも何度も言うがここは中国。腹下しは確かにおそろしい。しかし、すっぽんをさばいて食べる彼女はわたしより強靭なお腹をもっているはずである。
にもかかわらず恐怖症をこちらに押し付けるのはやめてほしい。わたしのお腹のコンディションはわたしが一番知っているのである。
と書いて、先週末カフェで食べたパスタにお腹を壊されたことをふと思い出す。
わたしのお腹を壊したパスタ容疑者。凶器は生卵と思われる。