旧正月2017
さて、今日で正月三が日が終了し、明日からちょっとずつ通常運転になっていくはずである。
今回の旧正月は仕事を少しやりつつ、普段ゆっくり会えない友達とごはんを食べたり遊んだり。あれだけ嫌がっていたパーティーもなんだかんだで楽しんでしまった自分にビックリである。
この時期も移動手段はやはりバス。
ここは都会なのでこの時期は人がいなくなる。みんな自分の故郷に帰っているからである。
ということでバスは見事にガラガラ。運転手はさらにグダグダ。
赤信号で止まるとよっこらせと運転席から出てきて背伸びをしてみたり。客席に座ってみたり。ある時は外に出ていったのでトイレかなと思いきや、ドアの前に立ってただ自分のバスを眺めてボーとしているだけだった。信号が青に変わっても誰もせかすわけでもなく、運転手のタイミングをただ待つのである。
こんなことしたら日本ではすぐクレームだろうなと思いながら彼の動きを気長に見守るのである。
帰りのバスは途中からわたしひとりであった。
乗ったときはパラパラと人がいたのに次々と『次で降りるから!』と太い声で言いながらいなくなっていった。
そして各バス停を通るもそこには人っ子一人いない。そのうち、運転手はバス停でもはや止まることをやめ、それでもなんのルールか知らないがバス停に近づくとドアを0.5秒くらい開けてまた閉めるを繰り返すのだった。
開けるなら止まる!止まらないなら開けない!どっちかにして!
というわたしの心の声は当然お気楽運転手には届かない。
いよいよ、わたしの駅が近づいてきたのだが運転手はわたしの存在に気付いているのだろうか。不安になってきたので早々扉の前に立ってスタンバイする。咳払いとかして存在をアピールしながらいざという時は『降りまーす。開けて!』と先客たちのように叫ばなアカンかなと喉を鳴らしながら準備していた。
ところが幸い、バス停に待っている人がいたのでバスは止まった。叫ばずに済む!よかったーと思ったのもつかの間、入り口のドアは開いたのに出口のドアが開かない。さっきまでのリズミカルな0.5秒の開け閉めどこいってん!と思いながら慌てて『降ります!』の『お』を叫ぶか叫ばないかのところでプッシュー!と扉が開く。運転手がこっちをみてニヤッとしている。
気づいてたんやんかー!完全に遊ばれた!
まぁ、いい。こういう日もストレスの多いバスの運転手さんには必要なのである。
中国の非日常もなかなか楽しいものである。