あいつがまたやってきた2
さて、断水のつづき。
公園トイレから帰ってきてしばらくしてお風呂場からなにやら高い音が聞こえる。
まさか!
駆けつけるとちょっとだが水が出ている。蛇口を全開にして水の復活と同時に断水の終わりを知ることができるようにしていたのである。
同居人花ちゃんと一緒に覗く。線のように細い水が出ている。が、しばらくして止まる。頑張れ頑張れというわたしの必死の声がまったく聞こえていないのであろう、何の反応もなくなってしまった。
そして部屋に戻るとまた音がする。すぐに駆けつけるとさっきより太めの水が出ているではないか。しかし、歓声をあげた途端また止まる。
『いじめやな・・・』と花がつぶやく。そうですね。まったくの同感。
くっそー、ポンプに完全にバカにされている。
くやしがっていたら同居人のボンドがバケツに水を汲んで帰ってきた。さっきまでリビングでドラえもんを見ておられたが、うかない顔をしたわたしを見かねたのかもしれない。たまに頑張ってくれるボンドさん、気まぐれであるがこういう時は感謝である。そして、『復旧するのんいつになるか分からん』という管理人の知らせまで持って帰ってきた。
いらんかったー!その知らせ。
外は雨。外にはいっぱい水があるのにここにはない。
今日は雨で濡れたから、こんな時こそシャワーしたかったのになぁと19階のベランダから外の公園を覗く。いつもとなんだか違う景色。
わたしのトイレが遠くに見える・・・ありがとう。明日もお世話になります。