ShanShanの備忘録

中国生活6年目で日々思うこと

雨対策

 

連日雨が降り続いている。

 

今日で何日目だろうか。履く靴がなくなってしまって困っている。

雨で水はけが悪い道路に水が川のように溜まっていてそこを歩かざるをえないので靴がボトボトになり、そして乾かない。

長靴を持って来ればよかったと去年もこの時期に後悔したことを思い出す。

 

わたしの部屋には乾かない靴たちが並び、今日もその列に一匹加わった。

もう乾いている状態の靴がなくなってしまった。明日何を履こうか夜な夜なこんな時間まで考えてしまっているのである。

 

さて、わたしと同じような状況に陥っている人たちを道でちらほら見かける。

みんなそれぞれオリジナルの雨対策を講じているのである。

 

ビニール袋を靴にかぶせて歩いている人。お、その手があったか!と思ったがツルツル滑るのかして歩き方がペンギンのようになっている。危険なので却下。

 

次は大きめのゴミ袋をギャルソンのように腰から巻き、横殴りの雨でもズボンと靴が濡れないようにしている人。んー、靴が全滅のわたしにはもう意味がない方法であるのでこれも却下。

 

そして今日現れたのは短パンにスリッパのおばちゃん。なるほど、逆転の発想である。濡れまいとするのではなく、濡れてもいい状態にして後で拭けばいいじゃないかということである。わたしすごい斬新やろ?的な歩き方で満足げに歩いている。その潔さ嫌いじゃないけど風邪ひくでと教えてあげたい。

 

さて、バス停に付いた時点でもうすでに靴も服もボトボトであった。バスに乗り込み、やれやれと折りたたみ傘をたたむ。タオルで濡れた服を拭き終わり、窓の外を眺めていたら、前方から水が突如噴き出した。

 

まさかである。前輪タイヤの上であろうと思われるバスの床の細い隙間から、おそらくバスが長くて深い水たまりを通ったためその水を巻きあげて噴水のように一気に噴き出したのである。もうなにかのコントを見ているかのようであった。一瞬でバスの床は水浸し、前方の席に座っていた長靴を履いた女性とカッパを着たおじさんが、かわいそうなことにびしょびしょになったのである。

 

わたしはいつものように後部座席に座っていたので難を逃れたのだが、どこまで危険予測をしなければいけないのか。どんな対策をすれば濡れずにすむのか。と考えずにはいられないのである。

 

そしてどんな雨対策もここでは役に立たないという結論で落ち着きバスを降りたのである。

 

 

明日は湿った靴でうろつく予定です。