ShanShanの備忘録

中国生活4年目で日々思うこと

セコワザ

 

バスを待っている時、乗りたいバスが来たら、まず人がどれほど乗っているかを確認する。人が多いと見送るようにしている。座れないとしんどいから。

 

と、昨日もバスの中を覗いて座れそうな人数だったので乗った。前のドアから乗ってICカードをタッチする。そして後ろの方に座れるかなぁと思っていたら後ろの出口からおじさん二人がどかどかと乗り込んできてわたしたちに紛れて席に座る。

 

お金を払わないことにもびっくりだが、わたしが座れるはずだった席に堂々と座っているのがなにより悔しい。だからといっておじさんに注意する勇気もない。ドライバーは気づいていない様子で何も言わないし。『えぇー、そうなんか・・・』とつぶやきながら、しょうがなく足を小さく折りたたみ、窮屈な、おそらくタイヤの上にむりやり作ったであろう座席に座る。

しかしフタ駅くらい過ぎた頃ドライバーが『お金払えよ!』と叫びだした。

誰の事を言っているのか最初分からなかったのだが、どうやらさっきのおじさんたちに向かって叫んでいるらしいことがしばらくして分かる。

 

へー、ちゃんと見てたんや。ほんで、今頃言うんや。

 

しかしおじさん二人はしらんぷりを決め込んでいる。ドライバーもあきらめない。叫び出してから三駅は過ぎた。いい加減うるさくなってきたところで、まわりの乗客が『おっさん、あたらのことや。』とにらみをきかしたとたん、さっきまで知らぬ存ぜぬだったのにスッと立ち上がり『忘れてたわぁ』と言ってお金を払っていた。しらじらしい言い訳にみんな無反応である。たったの1元で自分のモラル売ったらアカン。

 

それからバスを降り、スーパーに行き買い物をしてレジに並んでいると、前に並んでいたおじさんが買い物用のキャリーケースから荷物を取り出しレジ台に並べる。野菜を3つ取り出したところでキャリーケースを閉じる。『これだけ?』とレジのお姉さん。『そうや』とおじさん。『ちょっとその中見せて』とお姉さんが言った瞬間、間髪入れずスッと中から肉と魚を取り出した。このおじさんも同じく『へへ、忘れてた』という。

 

その言い訳は苦しい。野菜忘れても魚や肉を買ったことは忘れないはずである。

 

と思いながら見ていたらなんだか切なくなる。

おっちゃんはポケットの中からくしゃくしゃのお金の塊を取り出して払っていた。よく見て見ると手が不自由だった。お金を払い終えるとお金はもうほとんど手元に残っていない。

 

それ、わたし買ってあげるってもう少しでいいそうになったがやめた。

たとえ貧乏だったとしてもやっぱりセコワザを使ってはだめなのである。

 

バスのおじさんは間違いなくセコイ。キャリーバッグのおじさんはセコイのではないかもしれないけどやっぱりアカンもんはアカン!

 

 

いろんな背景のセコワザを知る。