白人VS白人
わたしが住んでいるマンションには欧米人と思われるキレイな女性が住んでいる。
脚がまっすぐ長くて髪はブロンド。絵にかいたようなザ・外国人だ。
夏はショートパンツにサングラスでとにかくキレイな人だ。
ところが、とても感じが悪い。たまにエレベーターが一緒になってもあいさつもしない。こちらが笑顔で「お先にどうぞ」って言ってもありがとうも言わないのだ。
他の中国人たちの「謝謝!」がわたしのひきつった笑顔を回収してくれる。腹から出す太い声の「謝謝!」はこういう時だけ気持ちがいい。
マナーを大切にする欧米人、どうしたんだろう。
ロシア人のこれまたスタイル抜群の友人が前にマクドで話していたことを思い出す。わたしがソフトクリームに夢中になっていたら、
『ちょっと、あの人見て見て』と言ってきた。
彼女の視線の先には、お腹を前に突き出して歩く中年の白人男性。
『あれ、アメリカ人かイギリス人やで。』というのである。
『なんでわかんのん?お腹出てるから?』
『違うよ。“オレ、アメリカ人やで~”って感じで歩いてるやん』
言われてみればそうかもしれない。
『あたしらロシア人は“ごめんねロシア人で”って思いながら歩いてるねん』と笑いながら話してくれた。
なるほど。そうなのか。
われわれアジア人が韓国人中国人を見分けられるように、彼らもなにかそういう嗅覚を持っているのかもしれない。
ということは、うちのマンションのべっぴんさんはイギリス人かアメリカ人なのか?
こちらが話しかけても何も話さないので謎である。
しかし、イギリス人の別の友人は決してそんな風ではない。彼女はとてもかわいいし愛想もいい。そこらへんで中国人たちに話しかけては楽しく会話している。
とうことでやっぱり感じが悪いか悪くないかは人それぞれなのである。
どこかの国出身の短パングラサン女性は自分の責任で感じが悪いのである。キレイなのにほんとにもったいない。