ShanShanの備忘録

中国生活6年目で日々思うこと

日常

 

旧正月何日目で日常に戻るのだろうか。そんなことを最近ずっと考えている。

 

いつもより人はいくらか少ないのかもしれないが、それでもやっぱり多く、そしてここは観光地でもあるので垢抜けた背の高い中国人旅行客がプラプラと歩いている。きっと北京とかチンタオとかから来たのでしょう。観光客が多いかき入れ時のわりにはお店がいまだ半分くらい閉まっている。階下の小さいスーパーが今日再開したが、行きつけのカフェはまだ閉まっていてなんかリズムに乗れない。

 

「日常が恋しい」というのがここ最近の口癖である。早く旧正月のお祭りムードが終わって日常に戻って欲しい。

 

しかし、日常が恋しい病発症三日目くらいから「日常って何?」と考え込んでしまっている。わたしの日常ってどんなんでしたか?と自問しては、分からなくなってしまっているのである。

 

かつて日本で朝から夕方まで働いて帰ってごはん食べて金曜の夜はハーゲンダッツ食べながらテレビ見たりしていた分かりやすい日常がここにはない。

ここにあるのはトイレットペーパー片手に傘さして小走りで公衆トイレに通う日。ようやく水が出るようになったけどお湯は出なくて震えながらシャワーする夜。露出狂に待ち伏せされてビビる日。荷物が待てど暮らせど届かなくて郵便局に文句言いに行って「電話かけ間違った」とかいう言い訳聞いて「はいはい」ってしらける日。マンホールに蓋なくて落ちかける日。仕事の約束守ってくれなくてドッヒャーってなる日。ベッドに入ってもう少しで夢の中という時に急な爆竹の音で心臓バクバクさせる夜。

あるのはイレギュラーな毎日。

 

 

昔、兄が『毎日がスペシャ~ル♪』と古い誰かの歌を口ずさんでいたのを思い出す。『毎日は見方ひとつでスペシャルになるんやで!』って熱弁してくれていた。素直だったわたしは『そうなんやぁ』とうんうん頷いていたが、そんなかわいいわたしはもういない。

 

ここの生活確かに毎日がスペシャル。毎日刺激的。見方変えなくてもそのままの意味でスペシャル。

 

でももうスペシャルいらん!毎日毎日スペシャルが過ぎる!!!

 

普通の日常ください。