ShanShanの備忘録

中国生活6年目で日々思うこと

管理人

 

またまたトイレの話。

 

外トイレ利用率が高いことについて先日書いた。

わたしはすごくトイレが近いので職場や家付近のトイレ事情をいろいろと把握しているつもりである。

そして断水事件が頻繁に発生するおかげで家のトイレよりも外トイレにお世話になることが多くなってしまう時期もあるほどだ。

 

そこで気になっていることがひとつ。

 

公衆トイレに管理人がいることである。

 

うちの公園トイレ、我が家のとなりの公園トイレは断水時に度々利用しているのでもう「うちのトイレ」と呼んでもいいと最近思っているが、うちの公園トイレにはわりと大きめの管理人室がある。

あまり深く考えてなかったのだが、わりとこまめに掃除していて外トイレにしては頑張っている方である。日本のレベルからしたら全然汚いのだが。

 

先日隣町の公衆トイレを利用した。

なんかちぐはぐなトイレであった。大通りの一本奥に入った人通りの少ない道にひっそりと佇んでいるプレハブ的なトイレですごく小さく、簡易のトイレなのであるが、まあまあ設備が整っているのである。使用中か使用中でないかがすぐわかるように各ドアの上に電光掲示板がついている。中に入ると英語のアナウンスが流れ、ドアを開けると自動で水が流れる仕様であり、洗面台も鏡も各個室に付いていて、最後には「サンキュー♪」とまで言ってくれるのだ。そこらへんのお店で買い物してもありがとうと言われることが少ない中で無料のトイレにお礼を言われるとは少し驚きである。

 

そして横には3畳ほどの小さな管理人室があり、おじいさんとおばあさんが座っていた。

 

え?おじいさんとおばあさん要る???

 

と思わずつっこまずにはいられなかった。

わたしが公衆トイレに付いたとき3つあるドアが全部使用中であった。そこで管理人おじいさん登場。わたしに『有人!』と叫ぶ。『誰か入ってるで!』という意味である。

 

『うん、そうやね。上にオキュパイドって書いてあるし、見たら分かるよ。』

と心の中で思うのであるが『あ、謝謝~』とおじいさんのご親切に感謝するのである。

 

待っている間トイレの壁にかかっている看板を発見。トイレ責任者と書いていて二人の名前が書かれていた。おそらく横に立っているおじいさんと小部屋に座っているおばあさんの名前だろう。そうかこの仕事はちゃんとしたお仕事なのだ。

 

トイレを済ませ、機械音にサンキューと言われて出てきたら相変わらずおじいさんが利用者に『有人!』とかすれた声で教えてあげている。

 

わたしはおじいさんの貴重なお仕事に笑顔で感謝しつつ心の中でエールを送りトイレを後にしたのである。